Hadoop開発コミュニティにおいて、リソース制御機構YARNの高信頼性を実現する新機能の開発等に貢献するとともに、品質強化に向けた取り組みにも貢献している。若手研究者として論文をまとめる一方で、その知見をもとに、積極的にOSS開発に参画・継続している。受賞者の中には見慣れた名前の方もおり,大変恐縮です.特に @tagomoris 先生,おめでとうございます!同時受賞できるとはびっくりしました.
ここ1年の活動内容
良い機会なので,ここ1年の活動内容について振り返っておきたいと思います.
- Apache Hadoop プロジェクトに合計で100件以上のパッチを投稿.
- マージ件数は14件.
- 恐らく日本人としての投稿・マージ LOC 数はトップ.
- 筑波大学川島先生のお誘いで "情報システム特別講義" の非常勤講師を担当.
- 資料まとめはこちら.
- MapReduce 最適化技術の実装方法に関する論文で,情報処理学会より2013年度コンピュータサイエンス領域賞を受賞.
- CROSS 2014 にて 分散システムCROSS に登壇.
- Hadoop 徹底入門第二版 YARN の章を執筆.
太田 一樹 岩崎 正剛 猿田 浩輔 下垣 徹 藤井 達朗 山下 真一
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まだコミッタとして活動できている訳では無く,一貢献者として今回賞を頂けたのは,タイミング・運・環境が大きいかなと思っています.それでも,OSS 開発者と研究者という2つの側面で評価して頂いたのは,私が目指すところと合致しているので,大変うれしく思っております.
今後
奨励賞とのことで,つまるところ周りから "早くコミッタになるんだ!"というメッセージを頂いたのだと受け取りました.それを実現出来るよう.今年は最短距離を走り抜けたいと考えています.目下は Hadoop コミッタを目指します.実現のため,今年中に累積マージ件数を50件(あと35件!)を目指します.
コミッタになれた際には,魅力的な新機能はもちろん,ドキュメント・ログ・メトリックスといった運用上で必要な機能の開発速度を上げていきたいです.また,技術的に色々と挑戦しやすい分野ではあるので,オープンソース活動だけでなく,研究の方もがんばっていきたいです.
活動を通じて得た知識は,雑誌の記事や勉強会で共有し,Hadoop というプロダクトに還元して行けたらなと考えています.
謝辞
受賞に当たりましては,普段から議論頂いている方,職場の方,ご推薦頂いた方,友人に大変感謝しております.
特に,@shiumachi さんはコミュニティ活動をはじめた初期の段階で,Hadoop Hakathon を開催し,Hadoop コミュニティに疎い私に様々な情報を共有してくださいました.あの会がなかったらこのような賞を受賞できなかったでしょう.@tamtam180 さん,@tagomoris さん,@repeatedly は Hive T シャツを開発し,私のコミュニティ活動のモチベーションを大きく上げてくれました.
英語の文章ではないので詳細は省きますが,Hadoop コミュニティの皆様には,いつも容赦ないレビュー・コメントして頂いており,大変勉強になっています.
@tagomoris さん, @frsyuki さん,@repeatedly,@choplin さん,@nobu_k さん@okachimachiorz さん,@monizuka さん,@muga_nishizawa さん,@taroleo さん,@maropu さん,@kuenishi さん,@komamitsu_tw さん,@nobu_k さん,@hayamiz さん,@Guutara さん,@myui さん, @h_kaw さんにはいつも勉強会,議論におつきあい頂いており,大変感謝しております.今後とも宜しくお願い致します.改めて思いましたが,議論にお付き合い頂いている面子が豪華で恐縮です.
あと,色々迷ったりしたときに,"がんばれー" と,応援してくれた友人には大変感謝しています.ありがとうございます.
ここに書けなかった人,特に職場の方にはものすごく多種多様な迷惑をお掛けしていますが,嫌な顔せずサポートして頂いてものすごく助かっております.ありがとうございます.あと,いつもりんごありがとうございます,美味しいです.
最後に,私の生活力が低いことに起因し,今後も周りの方々には色々とご迷惑をおかけすることも多数あるかと思いますが,これからも宜しくお願い致します.